オールド・グランダッド
2004/11/16 六本木サテンドールにて
会社の仲間と六本木のサテンドールに行きました。
すっごく久しぶり(恐らく3年ぶり?)だったのですが、以前と全く変わっていない(!)ことに超安心しました。(^^)
(今時、クレジットカードを切るのがあの「ガッシャン」って言う手動スライド式の奴ですよ!六本木広しと言えども、あんなの使っているのは、サテンドールくらいではないでしょうか?)(^^;)
ワインを飲んでいるお客さんも多かったのですが、かつてはバーボンフリークだったとしのすけとしては、「ジャズにはバーボンでしょう」ということでオールド・グランダッドに。
(ほんとはブラントンが好きなのですが・・・オールド・グランダッドがサービスボトルでお安かったので・・・お値段に負けました)(笑)
周りを見渡すと、ずいぶんご年配の方が多い・・・(^^;)
きっと出演者の方のファンの方々なのでしょう。
出演:青柳陽子(Vo)CD発売記念高島宏(G)Special Quartet
続木徹(P)山下弘治(B)田鹿雅裕(Ds)
久しぶりに素敵なスタンダードジャスボーカルに浸った夜でした。
たまにはバーボンもいいなぁ・・・(^^) |
コート・ド・ニュイ・ブラン(2001)&シャンボール・ミュジニー(2000)
2004/11/18 パ・マル@六本木けやき坂通り%六本木ヒルズにて
今日は休暇をとって奥様とおデートでございます。(^^)
午前中はヴァージンシネマズ六本木ヒルズでゆったりと「ディープ・ブルー」(渋い?)を鑑賞。
遅めのお昼をミート・パイで有名なパ・マルで頂きました。
(残念ながら、高橋徳男シェフはいらっしゃいませんでしたが、マダムがパイのテイクアウトコーナーに上品に座っていらっしゃいました。)
11/18ということで、お約束のボジョレー・ヌーボーを頼んだのですが仕入れていないとのこと。(^^;)
じゃあということで、グラスでサービスされる白と赤から、コート・ド・ニュイ・ブランとシャンボール・ミュジニーをもらうことに。
コート・ド・ニュイ・ブランは、ホタテのスープや海老のポワレにはベストマッチでしたが、ちょっとコッテリ系のレバーや子牛の赤ワイン煮にはちと厳しい感じ。(^^;)
一方のシャンボール・ミュジニーも「コート・ド・ニュイで最も女性的」と言われるだけあって優しい酸味が印象的でしたが、こってり系の料理にはちょっとパワー不足の印象でした。やっぱボルドー系が欲しいところ。(^^;)
そうは言っても、平日の昼下がり、ワインを片手に奥様と美味しいフレンチでランチを一緒に楽しめるシアワセにどっぷり浸かった一日でした。(^^)
小雨もまた一興。
そして今夜は・・・ボジョレー・ヌーボーがやってきます。
後で飲んだらレポートしますね。(^^) |
ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー(2004)
2004/11/19 自宅にて
残念っ!
昨夜届いたジョルジュ・デュブッフのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー、解禁日の18日のうちに飲もうと思っていたのですが・・・なんだか熱っぽくて体調がすぐれなかったため飲むのを断念してしまったのです。
今日は、体調を万全?に整えてのジョルジュ・デュブッフです。(笑)
コルクはボジョレーらしく4センチと短いものです。
質もそこそこで真ん中辺りは集積コルクっぽい?
開栓直後はほとんど香りません。
(すこーしだけ、例のコンクリート臭がありますが、すぐ消えます)
色は若干紫のニュアンスのある明るい赤で、本当に美しいです。
サービスで貰ったデュブッフマークのついたグラスもなかなか可愛く、見ているだけで楽しくなる感じ。(^^)
口に含むと、ほんわりとした甘い焦げた砂糖のニュアンスとともに、ボジョレーに典型的なイチゴやラズベリーの香りが控えめにたってきます。
昨年のものは力強く、ある意味ボジョレーっぽくなかったので、今年のはホっとしますね。(笑)
フィニッフュも非常にスッキリしていて不快感は全くなし。
きれいな酸味だと思います。
ただ・・・フルボディーには程遠い味わいですね。
HP:8-
非常にスッキリした、所謂「飲みやすい」味わいに仕上がっています。
ちょっと甘みが強いので、例年のボジョレーのように「どんな料理にも邪魔にならない」とは言いがたいですが、殆どの方には好まれる味なのではないでしょうか。 |
セー・ル・カベルネ(1998)
2004/11/22 自宅にて
久々のセー・ル・カベルネです。
「カパンデュ」生産者組合が造る人気のヴァン・ド・ペイ・ドック。
C(セー)の意味は、
【Ceris】チェリーのようにチャーミング
【Chaleureu】真心のこもった
【Cors】コクがあって
【Concentrer】凝縮感のある
【Complexe】複雑な味わい
【Caractere】特徴があり
【Caurage】熱意の感じられる
【Capendu】カパンデュ生産協同組合の造るワイン
と、いろいろな意味を持つワインとのこと。
きっと、
【Cabernet】カベルネ・ソーヴィニョンで出来たワイン
の意も入っているのでしょう。
ル・カベルネの名のとおり、セパージュはカベルネ・ソーヴィニョン100%。
西はスペインとの国境から東はローヌ河の河口まで地中海沿岸に細長く広がるラングドックはカルカッソンヌの西にある小石の層の上に砂と泥の堆積した畑の最良区画のブドウのみを使用、100%除梗、35日間のマセラシオンの後、樽の中でマロラクティック発酵を行い、フレンチオークの100%新樽にて8ヶ月間熟成、もちろんノンフィルターという垂涎のスペックです。
コルクは短めの4.5センチ級。品質はまあまあです。
開栓直後の香りはやや弱いながらも、黒系の果実と樽の香りが心地よく香ります。
色は濃い黒赤色で透明感もまずまず。
エッジもほとんどオレンジが現れず、強靭なボディーを予感させます。
口に含むと外観に違わないフルボディー。(^^)
骨格のしっかりしたボディーに絶妙の酸味と甘みが絡まり、非常にまろやかなタンニンと相まって素晴らしい味わいです。
香りも時間と共にふくよかに香り、黒、赤の果実はもちろん、カカオやスパイスの複雑な香り、品のよいカラメル・・・メルローの熟成香に似たものも感じられます。
フィニッシュは短いながらもキレがよく柔らかい酸と非常にまろやかなタンニンが大変心地よいです。
HP:9
以前も高評価をつけましたが今回も脱帽ものの美味しさです。
この価格は正直信じられませんね。
目を閉じて飲んでいると97年辺りのムートン?ってな感じです。(^^;)
褒めすぎ? |
ウインダムエステート・BIN555・シラーズ(2001)
2004/11/25 自宅にて
今日のワインは、オーストラリアはハンター・ヴァレー、ウィンダム・エステートのシラーズです。
ウィンダム・エステートは、1828年に英国人ウィンダムが開いたハンター・ヴァレー最古のワイナリーで、今はバロッサ・ヴァレーのジェイコブスクリークと同傘下です。
ハンター・ヴァレーは、オーストラリアのワイン発祥地であり、オーストラリアを代表する銘醸ワイン産地です。
長い歴史を持つウィンダム・エステートのワインの中でも、BIN555は最も評価の高いワインで、回転式と静止式の2種類の醸造槽を使った発酵、12ヶ月間の樽熟成となかなかのスペックを誇ります。
このBINシリーズには555・シラーズの他に、222・シャルドネ、333・ピノ・ノワール、444・カベルネ・ソーヴィニョン、777・セミヨン、888・カベルネ・メルロー、999・メルローがあります。
ちなみに、BIN333・ピノ・ノワールは、ハワイの某コーヒー農園にコーヒーの木を所有(としのすけ一家の木も彼の木の数本隣にあります)する某大物コメディアン?がテレビ番組で大絶賛したことで有名なワインです。(^^;)
さて、コメントです。
コルクは4.5センチ級でちょっと短め。
質は、外観は美しい上物に見えるのですが、ちょっと密度が低くスカスカしていて軽いので・・・あまり長期熟成には向かないように思います。
開栓直後から香る果実香と樽香は流石豪州ワイン。(^^)
色は非常にきれいな赤の強い紫で艶があります。
口に含むとちょっと酸味の効いたフレッシュな赤系果実のジュースのような口当たりから、次第にプラム様のニュアンスが現れ、さらにカカオやカラメル様のニュアンスに広がります。
そして最後はカシス・・・まさに七変化。(笑)
ちゃんとユーカリ系のスパイスも感じさせるところが憎いです。
フィニッシュはプラム系の甘酸っぱいフレッシュさと殆ど刺激を感じさせないタンニン。
HP:8
非常に「美味しい」ワインです。
しっかり味の和風料理から重めの肉料理まで、なんでも合いそうな作りが人気の秘密なのかも。
しかし、としのすけ的には、ちょっとボディーが薄く、渋みも足りません。
444・カベルネ・ソーヴィニョン、888・カベルネ・メルロー、999・メルロー辺りの方がいいのかな? |
シャトー・ラ・フルール・メリゴ(1990)
2004/11/28 自宅にて
今日のワインは、ちょっと古酒の雰囲気が期待できるシャトー・ラ・フルール・メリゴ(1990)です。
このワインのアパラシオンはあまりメジャーではないコード・ド・ブライ。
ジロンド河を挟んで、オーメドック地区に向かい合う(ちょうどマルゴー村の対岸辺り)地域です。
かつてはこの辺りの葡萄からはあまり上等なワインが出来なかったので、この周辺の生産者達は葡萄をコニャックの蒸留業者に売って暮らしていたとか。
しかし、最近では結構注目されるワインを産するようになってきています。
このシャトー・ラ・フルール・メリゴも、所謂プチ・シャトーと呼ばれる、ボルドーの小規模経営のワインで、ここ数年で注目を集めてきたもの。
畑は石灰質土壌で、メルロー中心に栽培され、ワイン・メイキングはボルドーの伝統手法、熟成は新樽をふんだんに使って18ヶ月、特にこの1990年ビンテージは、醸造後タンクで5年間熟成させ1995年に瓶詰、更に8年間瓶熟してからリリースというかなり驚きのスペックのものです。(きっと何か訳あり?)(^^;)
セパージュはメルロー40%、カベルネ・フラン30%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%。
さてお味の方はどうでしょう。(^^)
コルクは5センチ級で長さは中庸ですが、品質はなかなか。
1990年モノにしてはコルクへの染みこみはほとんどありません。
(瓶詰が1995年だから当然有利なのですがね)
開栓すると、しっとりと枯れた腐葉土のような香りがほのかなチョコレートのニュアンスのある樽香とともに漂ってきます。
なかなか良いぞ!(^^)
色はまさに「クラレット」といった色合い。
いい感じにオレンジの入った濃い赤で、僅かに紫のニュアンスを残しています。
口に含むと、まず印象的なのがスパイス。
ナツメグ、黒コショウ、丁子等々がミックスされた複雑さがあります。
そして次に感じるのが滑らかさ。
まさに水のようなスムーズな飲み口は長期熟成を経た証のような味わいです。
ボディーもしっかりありながら、アルコールのアタックは見事に抑えられ、タンニンも滑らかに丸まり、酸味も柔らかいビロードに包まれています。
フィニッシュはちょっと腰砕けになって短く消えますが、舌の奥の方でジワジワと感じる甘い酸味が結構イイ感じです。(^^)
しかし・・・難点がひとつあるので9点出せません。(^^;)
HP:8+
メドックと言うよりは上物サンテミリオン系です。
すごく綺麗に熟成したコストパフォーマンスの高いよいワインだと思います。
しかし、難点がひとつ・・・寿命が短い!
開栓後1時間もすると酸味が目立ち始め、香りのパワーも衰えてきます。
開栓後はサクッと飲んじゃった方がよいワインですね。
サクッと飲む分には、まさに最高級な味わいです。(^^) |
ティレルズ・オールドワイナリー・カベルネ・メルロー(2002)
2004/11/30 自宅にて
今日のワインは、廉価版の豪州カベルネ・メルロー、ティレルズ社のワインです。
ティレルズ社は、オーストラリアの銘地醸地、ニュー・サウス・ウェールズ州のハンター・バレーにあり、創業は1850年代とたいそうな老舗です。
オーストラリアで初めてシャルドネを商品化したことでも有名。
ハンター・バレーにこえるピノ・ノワールの先駆者としても知られ、ヴァット・6・ピノ・ノワールはタイム誌でロマネ・コンティと並び「世界ベスト12ワイン」のひとつに選ばれたとのこと。
豪州のエアライン、カンタス航空国際線のファーストクラスにも採用されているそうです。
そんなティレルズ社のボルドースタイル?のワインがこのカベルネ・メルロー。
正直「豪州だから美味しく飲めるだろう」くらいでそれほどは期待していなかったのですが・・・(^^;)
コルクがまず素晴らしい!
4.5センチと短いのですが、非常に密度の高いしっかりしたコルクです。
成型品かもしれませんが、これならかなりの期間保ちそうです。
また、周りにギッシリとティレルの刻印がなされていて、結構なこだわりを感じさせますね。
開栓するとまず上品な樽香が香り、豪州風。(^^)
色は透明感も艶もある赤紫でしっかりと濃く、メドックやポムロルと言うよりはカリフォルニアに近い印象です。
味わいは、とても高級感に溢れるもので、充実した赤・黒の果実味が上品で甘いカラメル様の樽香と渾然一体・・・スッキリとした酸味が一本通っているのにミルキーなニュアンスもあり・・・素晴らしいです。
雑味も全くなし。
「酸味を効かせた上物のカリキャブ」と言うのが的を得ている表現だと思います。
カリフォルニアよりも酸が綺麗で、チリのような土臭さがありません。(^^;)
フィニッシュも立派で、しっかりとしたボディーが喉を焼きつつも甘み・酸味・渋みが絶妙のバランスで長く舌の両側に留まります。
HP:9-
これは感動ものです。
この価格でこの味だったら、廉価版カベルネ・メルローはカリフォルニアからオーストラリアに鞍替えか?(^^;) |